川崎フォトエッセイ  その903  食材       HOME

 昔ながらの市場や商店街で売られている品物は、スーパーやコンビニでの品物も、似たような所から仕入れられていても、違った品物のように感じるときがある。

 それは場所と人とが関係しているのかもしれない。しかし、自販機で売られているような品物は、何処で買っても同じ印象になる。味覚的には、ほぼ同じものだからだ。

 ほとんどの人々は自給自足で食べたり飲んだりしているわけではない。お金を出して買っているのだ。

 そこで出来ることと言えば、買い方ぐらいになる。買う過程の中で、品物に雰囲気が付く。それは作る側だけの雰囲気かもしれない。料理後、食卓に上ったときは、作った人以外は食材の身元など深く考えないだろう。

 それよりも、作ってくれた人の雰囲気が、食卓の雰囲気となる。

 食べることに、余裕が出来ると、より美味しく、より変化に富んだとか、珍しいものとかへ走りやすくなる。そうなると、基本がおかしくなることもある。