川崎フォトエッセイ  その937  天ぷら       HOME

 立ち食い店での天ぷらうどんやそばの、天ぷらは海老の天ぷらが多いのだが、大きさに問題がある。尻尾だけが異様に大きな海老が存在するようで、いくらかじっても、海老の歯ごたえがなく、尻尾の近くだけ、僅かに身があるタイプがある。確かに海老の姿をしているのだが、ほとんど衣で固めている。これは職人技だろう。

 そして、この尻尾が大きな海老は、養殖されているのだろうか。  しかし、天ぷらと言っても、何の天ぷらかまでは書かれていない場合、中の具は任意のものとなる。看板に偽りがあるわけではない。

 関西では天かすは、無料でいくら入れてもかまわない店がある。たくさん入れると、中身はないものの、天ぷらになる。

 海老の天ぷらは、料理メニューの中で、主役を張れるスターである。天ぷらの中でも、海老の天ぷらが一番上位にいる。

 うどんやそばは、単にそれだけでは安いものである。値段を上げるため、スターである海老を乗せることになる。