川崎フォトエッセイ  その953  漏れ聞こえる       HOME

 二人での対話でも、その場所に人がいる場合、他者の耳を意識することがある。その他者は聞くつもりはなくても、耳にはいるだろう。

 他者の耳は、それなりに意識されている。他人に聞かれてはまずい内容や、知られたくない情報は語りにくいだろう。

 かなり際どい会話でも、他人の耳を意識して、大げさに語る人もいる。実際に語りかけているのは対峙者なのだが、周囲の耳も意識しているはずだ。

 密室での会話より、第三者の目や耳を意識しながらの会話のほうが、存在感を味わえることもある。

 場合によっては、対峙者よりも、周囲の人に聞かせるために喋っているのではないかと、疑いたくなるような会話もある。

 人が集まる場所へ行くと、色々な言葉が聞こえてくる。ドラマの断片をかじる思いのする会話もあるし、聞きたくもない内容の話もある。

 それら漏れ聞こえる生の声は、それなりにリアルだ。