川崎フォトエッセイ  その982  憩い       HOME

 自分とは直接関わらないようなものを見ているときの精神状態は意外とノーマルだ。

 関わりのあるものに対しては拘りやわだかまりや思い入れが加わりすぎ、精神のうねりも高い。

 憩えるはずのものも、興味を失うと憩えなくなる。また、憩いを期待し、接すると外れることもある。

 憩いは油断しているとき、不意に訪れることもある。期待になく、予測にもない隙間に、訪れる種類の憩いは、それを感じたときでさえ、憩いとは感じない状態だろう。

 あとで気がつけば、それは憩っていたことになるのだが、そのときは気づかない。それだけに、次回も期待さえしない。予測する気が最初からないだけに、期待を裏切られるようなタイミングもない。

 いずれも、継続的に関わる予定のない事柄に対しては、小細工もしない。この件に関しては、何かをする必要もない。