川崎フォトエッセイ  その1036  詳細       HOME

 込み入ったものを見ると、説明するのが難しくなる。当然絵で描くとなると、単純なものより時間はかかる。それだけ情報量が多いためだ。

 情報量が多いと、見るものも多いため、そのものの表現力も豊かである。しかし、何かと忙しい現代人にとって、情報量の多さは面倒なことがある。

 単純な方法でやりたいと思っても、選択肢が多いと、単純ではなくなる。その選択肢の中に「一番単純」や「おすすめ」とかがあると、それを選択するだろう。それに対し、さほど拘りがなく、早く選択を済ませたいときには重宝する。

 逆に選択肢が単純な場合、もう少し詳細な情報を欲しがるかもしれない。実用性の薄い事柄ほど、選択への拘りが高いような気がする。

 本当に詳細なものが見たいときに、驚くほど詳細な選択肢と遭遇したときは幸せかもしれない。たとえ何も選択しなくても。