川崎フォトエッセイ  その1042  メッセージ       HOME

 何かを指し示しているものは、そのメッセーなどの機能を失うと、不可解な物体になる。

 メッセージを伝えるボードから、ボードだけが残った場合、空間を無駄に使っていることになる。しかし、残骸のようなボードも、それ自身がメッセージを発している。こういう崩れ方はリアルで、これが現実の持つ多くの姿のように思える。

 仕掛けて仕掛け損なうことのほうが多いはずで、思い通りにならないまま背負い込むのが現実だ。

 あるべき姿は確かにあるのだが、すべてがその状態で稼動していないところに現実がある。

 しかし、きっちりとした表示機能が生きている状態でも、伝えるべきメッセージが伝わっていないことも多い。

 メッセージが伝わらないとなると、別の方法を考えることになる。メッセージを伝えることは難しい。