川崎フォトエッセイ  その1059  人の世界       HOME

 人には世界がある。それは外見からでは、伺い知れない世界だが、自分自身にも世界があるように、見知らぬ人々にもあることは想像出来ることだ。

 その人の持っている世界は、様々なものと繋がっていたり、数々の事情も含まれている。それらを把握することは、実際には困難だ。

 しかし、事情の違いも、よくある事情の範囲内なら、納得しやすい。ある意味で、珍しくもない人々となるが、それは本人になってみないと、平凡であるかどうかは分からないだろう。

 同じような条件で、その世界に生きていても、その人の性格とかが違うと、世界に対する捉え方も違ってくるだろう。

 他の人にとって平凡で、なんでもないような事柄でも、それが宝物のように貴重だと感じる人もいるはずだ。

 世界のデータは同じでも、随分とニュアンスの違いがあるようで、その箇所が行き違いや誤解が生じる原因かもしれない。