川崎フォトエッセイ  その1061  影響       HOME

 ものは、それが存在する限り、その周囲に影響を与えてしまう。

 それは、直接であっても間接的であっても、現実としての影響力を持つことがある。

 むしろ、そのものよりも、そのものの影響力のほうが強力なこともある。何かの影に怯えるとか、何かの影を必要以上に意識してしまうとかだ。

 それがよい面での影響なら問題は少ない。

 影響元が意外と何でもないこともある。影響を受けている、そのものに直接接したときなど、思っているほどのものではないことも多い。

 いずれも、実体ではなく、それが及ぼす波及効果が問題で、また、それを真に受け止めてしまう側の姿勢も問われるだろう。

 しかし、何の影響も受けずに生きていくことは出来ない。かなりの影響を受けていながら、まったくそれを感じないこともある。

 また、意識的に影響下に入り、何らかの世界を共有しようと企むこともある。