川崎フォトエッセイ  その1064  落とし穴       HOME

 歩道に穴が開いている。などとは想像しにくい。それが車道なら、深刻な事故を招きかねない。

 しかし、現実には、そんな場所はあるものだ。まだ、関係者が気づいていないこともあるからだ。

 何処に落とし穴があるかは分からない。だが、落とし穴的なものが、この世の中には存在していることを知っている。そのため、脳裏の何処かに落とし穴に填るのではないかと、悪い心配をすることがある。

 石橋でさえ叩いて渡らないといけないほど、世の中は何が起こるか分からないことが多いのだが、石橋の数も多くなったため、いちいち叩いていては先へ進めないこともある。

 整備が非常に複雑なものよりも、単純なミスのほうが起こりやすいのは、あまりにも単純すぎて、チェックを怠るためかもしれない。

 単純な穴に填ったときほど、悔しさも大きい。