川崎フォトエッセイ  その1065  中途半端       HOME

 自然が残っている小道を歩いていると、気が楽になる。そこが大自然の中の道なら心許ないだろうし、人工的な小道ではプレッシャーがかかるかもしれない。

 程良い小道が少なくなっているのは、どちらかへ偏ってしまうからだろう。

 つまり、中途半端な位置をキープするのは、結構難しいのである。中立と言うよりも優柔不断で、どちらについて良いのかが決まらない状態では、周囲も戸惑うからだ。

 中途半端は、ある意味で「程良い加減」なのだが、突っ込まれると弱い面を晒すことになる。

 割り切れない状態は、リアルな現実では当然あることで、現実は、実際には割り切ることは出来ない世界だ。

 それを強引に割り切れることにすると、分かりやすくなるのだが、それは相手に示すときぐらいで、内面的には決して割り切れていないはずだ。

 曖昧な世界は、リラックスしやすいが、実用性への貢献度は、高いものではないようだ。