川崎フォトエッセイ  その1079  連動       HOME

 現実は、色々なものが交差し合って出来ている。

 単独で、何かだけが行われているのではなく、それに並行して、何かが動いている。注目ポイントばかり見ていると、周囲の動きが霞んでしまう。

 周辺や、非注目ポイントは死んでいるのではなく、見る側の意識とは関わりなく、稼働し続けているはずだ。

 しかし、どうでもいいような、または影響が全くないような周辺の現象は、無視するのが普通だ。

 しかし、注目に値するものがなにもない場合、今まで沈んでいた脇役が浮かび上がってくる。

 枝葉に拘ると身動きが取れなくなることもあるし、枝葉を切り捨てて突進すると、思わぬ反撃を喰らう。

 自分の動きが、風景を変えてしまうことがある。それは自分も現実の中の何かであり、常に現実と連動しているためだ。

 

 

川崎フォトエッセイ  その1079  連動       HOME