川崎フォトエッセイ  その1121  些細事       HOME

 些細なことに注目するのは、メインから踏み外しているように思えるが、些細事だけが独立して存在していることもある。

 それは、見る人にとっての些細事であり、その人のメインルートから見れば、浮島なのだろう。

 いつ沈んでも、誰も何も文句を言わないような浮島は、だからこそ根付いても仕方のない場所だ。

 そう言う場所のほうが、世間から切り離されているため、気楽な振る舞いが可能なのかもしれない。

 さほど、有意義ではないものをを見ているとしても、些細事に出会い、些細事に触れる気持ちがあることは有意義だろう。

 日常の中には、この種の些細な現象はいくらでも存在している。しかし、敢えて口に出して言うほどのことではないのだ。

 些細事がメインルートをも制御するほどの力を持つと、やはり拙いだろう。

 

 

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