川崎フォトエッセイ  その1151  都会の風情       HOME

 風情はある方がよい。風情は、風景の中にある情だ。

 風景、この世に風が吹く限り、風が吹く場所には存在するように思える。

 何かを見、風情を感じるとき、それは一種の潤いを得ることにもなる。

 この感情は気持ちの上での潤滑油で、即物的なメリットは少ない。

 ただ、感情の潤滑油がないと、スムーズに進みにくい。

 感情には谷間があり、潤いを欲することがある。何もなければ、何かを探し出し、とりあえずは、それを潤いとする。

 殺伐とした都会風景の中にも、それを見出すことが出来る。

 人は、求めているものを、強引に取り出すことが得意だ。何もなければ、代わりのもので、代用する。

 問題は、潤いを感じたいと思う気持ちが、映し出してくれるのだろう。

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