川崎フォトエッセイ  その1156  不気味       HOME

 いつの時代でも、何処で何時、何が起こるかは知れず、命を落とす危険はつきまとっていた。

 それに比べると、命は保証されるような、安全な時代になってきている。それは昔と比べての話だが…

 そうすると、安全なことが、当たり前と考えやすくなる。それとは裏腹な事件が起こると、意外な気持ちになったりする。

 利害関係や、生存関係で、人の安全が脅かされるのではなく、誰もが平和に暮らしている中で、突発的な不慮の事故が起こるのだ。

 殺意もなく、動機もない接触事故で、損害を被る。

 そこに人の意志とか、感情とかのドラマがあれば、まだしも、それもないまま物理的に引き起こされた事故は、何とも言い難い。

 そして、この時代、その不気味な接触は、日常の中で、常に起こっている。