川崎フォトエッセイ  その1173  ある行為       HOME

 変わらないものがある。それは物ではなく、行為のようなものだ。

 時代が変化すれば、消えてなくなるだろうと思われていた行為が、意外と途絶えることなく、逆にますます展開していることがある。

 それは、誰かがそうしようと考えたのではなく、自然にその行為をしてしまうためだ。

 昔から続いているそれらの行為は、形や形式が違ってきても、目的は同じだ。

 特に、人々の弱い箇所をカバーするような行事は廃れることはない。

 また、若いときは、否定的にその行為を見ていても、ある年齢に達すると、受け入れやすくなる。

 時代の風潮とかではなく、年齢的なことで、影響することもあるからだ。

 人は、太古から、それほど精神的には進化していないのかもしれない。