川崎フォトエッセイ  その1177  燃やす       HOME

 焼くと灰や煙となり、そのものが消えてなくなる。

 昔の焚き火などは、そんな感じだったが、最近は素直に焼けないものが多くなった。

 また、庭などで、ものが焼けない時代でもある。落ち葉を燃やす場合でも、煙が多く出るため、近所迷惑になるようだ。

 時代が、豊かになった分、気を遣わなければいけない事態が発生している。

 焚き火をしている状態は、それなりに時間が必要だ。わざわざ燃やさなくても、ゴミとして出すほうが能率は高い。

 しかし、何かを燃やすことで、灰になる状態まで見届けることで、気持ちも整理出来るような気がする。

 その種の時間を省略することで、他のことに時間が割けるのだが、果たして、その他のこととはなんだろうか。

 能率の良いことを連続してやっていると、気持ちがそれに追従しないこともある。