川崎フォトエッセイ  その1187  霊獣       HOME

 この世にいない動物がいる。想像上の動物だ。信仰などと結びつくと、霊獣となる。

 この世にいなくても、部分的にはよく似ている。何かと何かを組み合わせたような姿となっている。

 動物のパリエーションは豊かであり、それ以上、いくら想像しても、新たな形は出来ないかもしれない。つまり、形は出そろっており、後は組み合わせるか、誇張するかのどちらかになるようだ。

 動物園や図鑑などがなかった時代、とんでもないような姿をした動物がいるかもしれないと、思われていたかもしれない。自分や、その国の人が知らないだけで、いくらでも珍獣は存在するような感じだ。

 知らないことは、分からないことで、それだけに発想にもゆとりがある。知り尽くしてしまうと、新たなイメージを浮かばせるのは大変だ。