川崎フォトエッセイ  その1209 自販機      HOME

 生まれたときから自販機が身近にある状態で、育った子供達は、機械についてのアレルギーはないかもしれない。

 機械を触るのは、特殊な人ではなく、普通の人が、普通の生活の中で、触る時代になっている。また、普通の人でも触れるような仕組みにもなっている。

 ところが、もう頭が固くなった大人になってから自動機械で処理する日常は、何となく頼りなく思うものだ。

 また、それ以前に、機械を触れないお年寄りもいる。たとえば金融機関での自動振込機などがそうだ。操作方法を最初から覚える気がない人もいる。機械の操作を最初から、諦めているのだ。

 また、食券なども自動化され、小さな文字で書かれたパネルを、読むことが出来ない人もいる。これは眼鏡をかけることで、解決するのだが、機械は教えてはくれない。言っても分からないのが機械だ。

 パソコン操作も同じで、どこかで、頭打ちになるのは、機械的なものを最初から苦手としている人が存在するためだ。

 その人の人生観や生き方を変えろと強制するわけにはいかない。