川崎フォトエッセイ  その1225 センス      HOME

 一つの規格が、全てを塗り替えてしまうわけではない。

 ある項目に対しては、独立した規格があり、その上の階層がゆるい場合、個々の規格が、上位の影響を受けないで振る舞えることがある。

 実は、さらにその上の階層の影響で、孫の階層が甘やかされ、保証されていることもある。

 一つ上の階層より、もう一つ上の階層を視界に入れると、勝手な振る舞いとはならないこともある。

 時代的な鋭さは、この時代の必要な機能で、この時代のセンス的なもので具体化していく。

 実用的なものは、その機能を果たしている限り、撤去されることはない。だが、そこに妙なセンスが呪文的に加えられると、その限りではなくなるから怖い。

 誰もがおかしいと思いながらも、ずっとそこにあるものもある。敢えて触れないで、黙認するのも、一つのセンスだ。