川崎フォトエッセイ  その1229 前景背景      HOME

 そのものには背景があるが、前景もある。

 そのものの周辺が背景や前景となるため、似たようなもので構成されているのだが、そのものとは全く関係のないこともある。

 そのものが、そのものだけ、単体でぽつんと置かれることはあり得ない。

 置かれている場所そのものが既に周辺を形成しているためだ。空中にぽかりと存在していたとしても、空中という任意のものを外すことは出来ない。

 そのものにとって、その背景や前景は誤解を招くだけのものだと思っていることもある。

 そのものにとって、しっくりと馴染んでいない、または馴染みたくない場合だろう。

 そのものが、そこにあることは、それなりの因果関係があるのだが、それは説明しないと誤解されることもある。

 人も、交流している人々が、その人の背景や前景になることが多いため、その人の印象を作ってしまうこともある。