川崎フォトエッセイ  その1230 トンネル      HOME

 出口のないトンネルもある。入り口と出口が同じトンネルだ。

 トンネルは暗いイメージがある。しかし、トンネルはそこに障害物があるため、どうしても通れなかったり、通りにくかった箇所を、通れるようにしてくれる。

 本来なら、そこは通れない場所であり、そのため、トンネルはノーマルな通り方ではない。いわば強引な通り方なのだ。

 そのため、トンネル内での景観は、全く話にもならなくなる。トンネルは無事に通過出来るまで、じっと待つ程度で、風景との出会いはそこにはない。

 スランプや、苦しい状態が長く続く場合、長いトンネルに入ったような…と喩えられることがある。

 トンネル内では死んでいるという感じだろう。

 トンネルは抜けるためにあるようなものだが、長い間トンネル内で暮らす場合、確かにそこは暗い。