川崎フォトエッセイ  その1231 模す      HOME

 世界は同じトーンでは作られていない。場所によっては異なるトーンが混ざり合っいることもある。

 同じ民族がそこに住んでいても、違った形式の建物である場合、その違いをどう納得するのだろうか。

 同じ民族でも住み方が異なる。他民族の文化や形式を模すことで、それまでの形式を追いやることもある。

 しかし、日本の昔からある文化や形式も多くは、他民族を模したものが多い。

 趣味で真似たのではなく、この国を治める上で便利なツールだったようにも思える。

 形となって残っている文化と、精神的にずっと息づいている文化とがある。後者はどんな形式を真似ても、その底でずっと潜んでいるかもしれない。

 建物に形式があるように、精神的なものにも形式がある。