川崎フォトエッセイ  その1255 儚い      HOME

 物には意味がある。その意味は、人が考えることの、ほぼ全てを網羅しているのではないだろうか。

 ある物が、ある形式を踏んだとき、意味が生じる。その物の価値以上に、それに意味を見出している側に、より価値の重心がある。

 なぜなら、物に意味づけしているのは人だからだ。

 また、意味づけをするために、何らかの物を作る。

 しかし、人が作る意味づけは薄情な場合もある。今まで大事にしていたものでも、事情が変わると、意味づけも変わり、扱いも変わってしまう。

 同じように、今まで顧みなかったような物でも、意味づけが変わると、大事にされることもある。

 価値を生み出しているのは、人の生業からの反映だろう。