川崎フォトエッセイ  その1272 常連客      HOME

 喫茶店などの常連はカウンター席に座っていることが多い。そのほうが店の人と会話しやすいためだ。

 ボックス席では客同士が会話となり、この場合店の人はあまり絡めない。

 店の人は客を選べない。それなりの態度で、もう来て欲しくないことを示すこともあるだろうが、鈍い客はそのサインも伝わらないだろう。

 カウンター席の常連客は、店の人と親しいことが多く、ボックス席にまで、その会話が伝わってくる。

 その店で流れている音楽と同じように、常連客との会話が耳に入ってくる。

 カウンターにいつもいる客が、気に入らない別の客もいる。前者の客がいるときは、その店へ入りたくないとか思うこともあるだろう。

 癖の強い常連客にカウンターを占領されると、他の客が来なくなることもある。

 一期一会、常連客でも、その日だけの客であるような意識があればよいのだが、慣れると、我が家のように振る舞い、他の客が引いていく。  しかし、その店にとって好ましい常連客も存在し、雰囲気を高めてくれることもある。

 

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