川崎フォトエッセイ  その1271 日常の足      HOME

 当たり前のように見ている日常も、かなり前にはなかった光景がいくらでもある。

 日常の足もそうで、人が日常的に使う足とは、自分の足以外には考えにくい時代もあった。

 日常の行動範囲が広がるにつれ、徒歩では不便を感じ、自転車や車を利用することが多くなる。または、足となる乗り物を得ることで、範囲が広くなるとも考えられる。  しかし、基本的に変わっていないのは、人の足が基準になっていることだ。

 行動範囲の広い人は、それだけ用事が多い人かもしれない。または、用事のある場所が徒歩では行けないほど遠くにある人だろうか。

 都心部に住んでいると、車はそれほど必要ではない。足となる乗り物があるからだ。しかし、そうではない、所謂田舎だと、車がなければ用を足せないことが多い。

 徒歩で行ける町内だけで、用が足せても、別の町内や、違う町へ足をのばそうと思うのは、第二の足を持っているためだろう。それが絶対に必要かどうかは分からない。

 

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