川崎フォトエッセイ  その1280 歴史      HOME

 過去の痕跡がそのまま残っている場所がある。

 痕跡なので、リアルタイムには稼働していない。

 歴史は百年を超えないと、生乾きなので、歴史的事実としては語りにくいらしい。近い時代だけに、今の時代の視線が入りすぎることと、まだ、当時の人々の子孫が生きているため、その配慮も必要だからだ。

 孫やひ孫だけではなく、その人物や出来事に関わった人々にも影響するかもしれない。

 まさか、新たな事柄が分かり、子孫が仇討ちなどしないだろうが、生々しい感情は抱くはずだ。その意味で、百年を超えないと、生乾きだと言われている。

 僕らも過去の歴史的事実の延長線上で暮らしているのだが、産まれたときが初期値となり、それ以前まで遡っても、感情的繋がりが切れてしまうい、抽象的な意味やシンボルとして受け取ることになるのだろう。

 

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