川崎フォトエッセイ  その1286 最大の謎      HOME

 時代がいくら進んでも、この世もあの世も昔と同じように、謎めいている。

 その謎の最大のものは、死んだらどうなるのだろうかというようなことだろう。

 この問題は、科学が引き受けたとしても、気持ちの問題は、解決してくれないし、また、科学はそう言う宗教的な側面を持ってはいけないのだろう。

 人が生きているという状態は根本的な問題で、生きると言うことは死があることで、その問題は謎のままだ。少なくても、教科書に、死後の世界は語られていない。

 しかし、人類は、初期の段階から死については注目度は高く、抜き差しならぬ問題として、常に存在していた。

 この世とあの世の展開を共有することが、ある種の文化になり、風土など、生活ぶりから任意の儀式が採用されていたように思える。

 人は何かを共有することにより、任意の不安を普遍化し、謎を装飾する。

 

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