川崎フォトエッセイ  その1291 利便性      HOME

 昔からあるシステムが、新たに出来たシステムに取って代わられることもある。

 古いことは歴史や伝統や、そこで培われてきた不動の何かがあり、そこに信頼や思い入れを抱けるのだが、もう時代はそう言うものに拘らないこともある。

 文化は、何らかの利便性を果たすために作られたきらいがある。単純に言えば「より便利なも」が求められている。

 敢えて不便なものを利用する場合でも、何らかの利便性を隠されているためだろう。

 その利便性は、個人的な背景から発することもあるし、個人的に禁じ手となっているため、乗り換えられないこともある。

 新しいシステムが快適な処理をしているのに、昔からの決まりを守りながら、意味が薄れた形式だけを強いるシステムもある。

 利便性よりも、精神的な落ち着きとかを敢えて求めて、不便とは分かっていながら、そのシステムを使い続けることもある。  慣れは恐ろしい。

 

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