川崎フォトエッセイ  その1301 枝葉      HOME

 枝葉に拘るなという言葉がある。

 木の本体を幹だとすれば、幹が枝で隠されている木もある。

 ある枝振りが、その木の性格を表し、幹には大した特徴がない木もある。

 枝葉に拘るのは、人の常で、その拘りがなければ、その木そのものも興味外の対象になることもある。

 本質ではなく、その枝葉が問題になることも多い。  部分的な箇所が、全体より優位に働くことがある。全体はいらないから、その部分だけが欲しいと願うこともあるだろう。

 全体を見た場合、それほど値打ちはなくても、ある部分だけは素晴らしいと思えることもあるからだ。

 また、全体を何処まで広げるのかによっても話は違ってくる。木は木だけでは立っていることは出来ないのだから、木の周囲や、また、その場所の周囲まで、考えると、全体は宇宙まで広がってしまうだろう。