川崎フォトエッセイ  その1353 古き良き時代       HOME

 古き良き時代はどの時代を指すのかは曖昧だ。

 今ではなく、昔のある箇所での良さを指すのだろう。だから、時代そのものが良かったわけではなく、ある一面が良かったのだ。

 はっきりと、ある時代を指すと、深く考えなくても今よりはましかもしれない。

 平和な時代になると、ちょっとした事件が人々を不安に陥れる。昔ならよくあったことでも、今ではよくあってはいけないこと、またはあってはならないことと思ってしまうからだ。

 以前のパソコンはフリーズしやすく、そのためそれが日常的なこととなっていたが、最近では滅多に落ちない。

 頻度の少ない事故は、頭の中から遠ざかっている。

 この時代の苛立ちは、起こるはずのないことが起こることだ。