川崎フォトエッセイ  その1378 ワープポイント       HOME

 日本の神々は、どこにでも宿っている。その数も多く、ほぼ全てものに神がいる。

 神木と同じように、日本中至る所に神が宿っている石や岩がある。

 実際には神が降りてこれる場所としての岩や樹木で、ずっとそこに神が居続けるのではないようだ。

 つまりワープポイントなのである。

 しかし、人間の欲望は強いため、降りてきた神を、返さないで、我がものにしたがる。

 また、他の場所より、我が場所に降りてきて欲しいため、降り場所をこしらえる。これは避雷針のような感じだろう。

 神は出来るだけ、里近くに降りてきて欲しい。そのほうが、メンテナンスがしやすいし、我が村の神という感じともなる。

 だが、修行者にとっては、生活そのものが、修行のため、深山に入り込むだけの暇があるので、不便な場所に降り場所があってもかまわない。

 日本の神々は、この国の風土から出現したもので、それは感のようなもので、成り立っているようなところがある。神道以前の、自然観と合体した神々は、確かに日本的だ。

 

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