川崎フォトエッセイ  その1384 生情報       HOME

 リアルな世界が、一番分かりにくい世界だ。

 言葉や、絵や、象徴的なものは、何らかの意味があり、その範囲があり、共通する何かを持って成立している。

 しかしリアルな世界、生の世界は、まだ何にも変換されていない世界で、意味づけされていない世界である。

 しかし、個人的には意味づけされてはいる。この場合は、その人にしか分からない符号だ。

 そのため、他の人にそれを伝えるのは不可能だ。

 リアルの世界は広いので、要約して語っても、そのリアルさを伝えられるかどうかは疑問だ。

 また、それは語り得ないものかもしれない。

 個人が見たリアルな世界は、その人の中だけで、存在するかのようで、言語化される前の生情報が詰まっている場所なのかもしれない。

 

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