川崎フォトエッセイ  その1387 路面ステージ       HOME

 哲学の道があるように、考え事とかを乗せやすい道がある。当然、ぼんやりと歩ける道でないと駄目だ。

 そう言う道が年々減っている。道を歩きながら、何かを考える時間がそれだけ減っている。

 道は移動のためのものだが、その道中で色々なことを考えることは可能で、むしろ部屋よりも思惟しやすいかもしれない。

 特にものを考えるとかの時間を持たなくても、帰り道などで、その時間が活かせる。

 道での移動中、移動のためだけに集中するような感じでは、考え事の時間は取れない。また、物思いにふけながら、車などを運転するのは危険だ。

 生活道路にも車が入り込み、ぼんやり歩ける時代ではなくなっている。

 機能的な豊かさや利便性は、逆に今まで付随していた何かをそぎ落とすことになる。