川崎フォトエッセイ  その1386 私的標識       HOME

 個人的なお願いは、その効力は曖昧だ。

 ただ、その個人の意志だけははっきりとしているため、気持ちを表明するためには必要だろう。

 人の意志がそこにある限り、受け取る側に何らかの反応がある。

 特に車に乗っている人の人格は、通常とは異なり、非常にラフなものとなることがある。

 町内の普通のおじさんでも、車に乗ると、別人格になり得るところに怖さがある。

 それはリアルでは仏様のような人でも、ネット上では阿修羅に変身する人と似ている。

 人の持つ標準的な人格や、人柄の雰囲気は、状況により変わることが多い。

 それらは自分ではなく、他人に見せるためのポーズのためだろう。

 人格や人柄も、他人に見せる標識のようなものだ。

 

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