川崎フォトエッセイ  その1407 映像エンジン       HOME

 何かが組み合わされると、その偶然性が、いつもとは違う情感で受け止めることが出来る。

 それは作為的なものではない場合、率直に受け入れやすく、また発見する楽しさもある。

 月並みなものでも、同じ月並みなものが組み合わされることで、月並みを超えることが出来るかもしれない。

 それは、現象という、固定した、月並み的なものとは違う、切り出し方をしてくれるためだろう。

 現象は、それを見る側により何とでもなる世界だ。同じものを見ていても、それを見る見出し方が違うと、印象も違ってくる。

 また、印象以前に、何も見えていないこともあるのだ。つまり、見えていても、見ていないと言うことだ。

 現実の見え方の一つとして、そこにドラマを感じたり、在らぬものを見出すのは、見る側のエンジンがなせる技だろう。

 

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