川崎フォトエッセイ  その1428 キャンバス       HOME

 ある法則の下で、振る舞っていても、その軌跡が偶然生じたような印象を受けることがある。

 自然が織りなすアート性は、面白い流れを生んだり、不思議なパターンを生んだりする。

 小さな世界にもそれがあり、大きな風景や景色と同じように、自然の息吹を感じることが出来る。

 しかし、人が住む場所では、人工物の上に自然が覆い被さり、それをキャンバスとして絵を書くような感じとなる。

 苔類などを寄せ付けない建物もある。苔類にとり、住み心地が悪いためだろう。

 苔むしる感じは、目出度い感じで、幾代も生きてこられたことへの勲章だ。

 常に増改築や、立て替えをしていると、苔も付く暇もないし、育つ暇もないだろう。

 同じ状態をずっと維持することも、ある意味価値がある。

 

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