川崎フォトエッセイ  その1453 斑点       HOME

 自然に出来る斑点模様がある。

 その模様が気に入った場合、それを人工的に作ることも出来る。

 自然界にある形を模様として見るのは、見る側の興味の問題で、模様として、それが存在しているわけではない。

 意味として存在する模様は、抽象的な存在でしかない。

 斑点のような模様を、壁とかに押しつけて作った場合、人が見れば斑点模様だが、虫とか植物にとっては、単なる凹凸でしかない。

 自然を擬すためにランダムにつけた場合、同じ組み合わせは世の中には二つとして存在しないことになる。

 たとえば山の形は、同じ形の山は滅多にない。似たタイプの形はあっても、そっくりそのままコピーしたような形はない。

 しかしそれも人の目から見た場合のことで、山を形として認識するためだ。

 自然を取り入れるということは、人の目から見た場合に、計算しがたい配置となっていることも、一つの要素となるだろう。

 

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