川崎フォトエッセイ  その1469 位置関係      HOME

 いつも見ているものでも角度を変えると新鮮な構図となる。

 同じものでも、同じ場所でも、印象が違うと、別の場所のような錯覚を受ける。

 同じものなので、すぐに頭の中で再構成される。

 自分がいつも見えているものは、決まった位置からなので、位置が変わると、再構成で忙しい。

 見る位置を変えることで、世界が変わるわけでもないが、世界は任意の箇所から把握されていることは確かだ。

 しかし、人には推測する能力があり、横から見ていても、それを上から見たときの絵も、それなりに描ける。

 その描いた世界と、実際その位置から見た世界とは誤差があるかもしれないが、それほど大きく変わるものではない。

 少なくとも、質が変わるわけではない。

 人は視覚的にだけ見ているわけではないためだろう。

 

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