川崎フォトエッセイ  その1487 布団      HOME

 布団は扱いにくい。

 布団を敷くと、部屋が狭くなる。今まで居間だった場所が急に寝室となる。

 また、今まで応接間や仏間も、寝室になってしまう。
 そこに布団が敷かれると、部屋が切り替えられる。

 布団を敷く前、布団は収納されている。日本家屋なら押入が収納場所だ。

 押入は畳一枚分あり、布団を楽に入れることが出来るが、その一畳は部屋として使えない。

 布団を入れるためだけに一畳や半畳のスペースが設けられていると言ってもよい。そうでないと、布団を仕舞う場所がないからだ。

 大きな旅館などには布団部屋があるほどだ。

 布団はベッドのように固定した備品ではない。敷き布団と上布団がセットとなった移動可能な寝具だ。

 

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