川崎フォトエッセイ  その1490 拘り      HOME

 拘らないこともまた拘りだ。

 何かに拘ることは、創意工夫とか、よりよいものを作るとか、イメージを大事にしたいとかが背景にある。

 また、他ではないもの、他では意に介さないようなものを敢えて丁寧に処理することでもある。これは当然他との違いをはかることも加わる。

 それに拘っていない人にとって、非情に拘ったものと接するのは辛いことがある。

 過度な拘りは同じものに対しての意味が異なるため、意思の疎通が発生しやすい。

 つまり、拘りのある人と接するとトラブルが起こりやすいのは、相手に同じような拘りを要求するためだ。

 個人的な拘りは、その人のローカルな問題で、他者を巻き込むような問題ではない。

 拘りのない人は価値観がないのではなく、ローカルな個人的事情を前面に出さないだけだ。

 

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