川崎フォトエッセイ  その1516 トラップ      HOME

 小さい子供は自然界の中にある。

 その自然界とは、動物としての子供だ。

 社会のからくりを文化として学習中なのだが、学びきったわけではない。

 大人が作ったからくりに対し、子供は予備知識なしに接することが多い。

 子供の振る舞いは、大人よりも、動物的な自然さを多く含んでいるため、意味の取り違えも起こしやすい。

 しかし、大人の作った意味は、自然の摂理とはかけ離れたものが多いため、子供のとり、それがトラップとなることがある。

 大人も文化や何らかのシステム内でのトラップに引っかかるのだが、過去の経験から、怪しいものに対しての免疫がある。

 子供の持つ率直さは、大人にとっては鬱陶しいものになりやすいが、本質を突いた動きになることがある。

 大人の理屈は子供には通じない。子供にとり、それは理不尽なものが存在すると言うことで、納得するのだろうか。

 

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