川崎フォトエッセイ  その1517 ロマンは遠く      HOME

 山と川。世界中にこの組み合わせの風景はあるが、同じ山や川でも、風土の違いで趣が異なる。

 町や村落が近くにある山河は、それなりに手入れされており、大自然がぐっと迫ってきている感じではない。

 重なり合う山の端を眺めていると、遠くへと続くロマンを感じる。

 そのロマンは見えているが、なかなか行けない場所だ。

 実際にその山の端の場所に行ってみると、ロマンの地ではないかもしれない。そして、そこからまた山の端が見え、より遠くへ向かうロマン性を感じる。

 遠くを眺め、ロマンを感じるところが見所で、そこへ向かう必要はないこともある。

 今、この場所から見たときが一番感じ入れる世界かもしれないからだ。

 遠くを眺めることは、世界の広がりが体験出来、日常から無限位置へとピントを送る気持ちよさなのだ。

 

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