川崎フォトエッセイ  その1518 自然と暮らす      HOME

 ほとんどの人が都市部と変わらない暮らしをしている。それは電化製品の普及で、暮らし方が変わったためだ。

 自然を暮らしの中に取り入れる必要がなくなったと言える。

 水道の普及で井戸やわき水は必要ではなくなり、水神様も眠ってしまった。

 竈の神様も火の神様も消えている。

 街中で自然に触れる機会はあるが、それは散歩コースだったりする程度で、生活とは結びついていない。

 そこに川が流れていても、そこで洗濯物はしないだろう。

 そのため、街中の自然は腫れ物を触るような感じで、観賞用になっているのだろうか。

 素朴な里山や水辺を取り込んだ暮らしに憧れるのは結構だが、今やユートピアとなっている。

 何かの反動で、過去のものが評価されるのはよくあることだ。

 

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