川崎フォトエッセイ  その1521 悪所      HOME

 妙に怖い場所がある。

 その周囲に人がいるのだが、視界に入らない場所がある。

 ほんの数メートルしか離れていなくても、遮る物があると見えない。

 密室の場合、それは部屋なので、他の人が入り込むことはないが、そこが通路である場合、誰でも入り込める。

 それでいて人がいない場合、誰からも見られることのない場所となる。

 人通りの少ない郊外の道ではなく、結構人がいる場所なのに、誰もいない通路は不気味だ。

 犯罪の発生率の高い場所として駐車場がある。立ち入り禁止の場所ではないので、誰でも入ることは出来る。しかし、常に人がいるわけではなく、人の目がない死角となることが多い。

 流行らないショッピング街などは、人の気配が全くない場所もある。

 悪巧みを考えている人にとっては、美味しい場所が無数にあるように思える。

 

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