川崎フォトエッセイ  その1522 エスカレーター      HOME

 日常の場所、暮らしのための場所が昔とはずいぶん違ってきている。

 一番の違いは、機械化されたものを利用するようになったことだろう。

 その機械を動かしている人がいるのだが、自動的に動いているものは、そこに人がいない。何らかのトラブルが起こった場合は、その場所の人ではなく、その機械を修理出来る人が登場しないと解決しない。

 機械による自動化は便利なのだが、うまく動かなくなったとき、面倒なことになる。

 たとえば階段は故障しない。破損はするが、その場合は普通の人でも応急処理が可能だ。また、階段が使えなくなるようなときは、その建物そのものが使えなくなるときだろう。

 二階へ上る階段は、人はそれほど苦痛ではない。しかし三階や四階となると、上がる気がしなくなる。

 エスカレーターやエレベーターで快適に上へ行くことが出来るが、よく考えれば、それだけ不便な場所なのだ。

 

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