川崎フォトエッセイ  その1544 よくある風景      HOME

 よくある風景が、そう見えないことがある。

 色々な思惑がフィルターとなり、シンプルな見え方とはならないのだ。

 その風景の中を歩いている人も、似たような感じかもしれない。

 体調を崩している人にとっては、その平凡な風景は、明日からは見ることが出来ないかもしれない。

 そして回復してきたときは、その風景の中に立っているだけでも充実するだろう。

 外の風景を、テレビや写真で見ることは出来るが、その場で立って見ることは、風景以外の事柄が含まれる。

 たとえば仕事で訪れた土地とかは、その仕事がなければ見ることは出来ないし、また立つ機会は、滅多にやってこないだろう。

 それらの感情は、あまり役に立たないかもしれない。はっきりとしたメリットはないのだ。

 しかし、その繋がりが自分の現実なのだ。

 

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