川崎フォトエッセイ  その11  喫茶店    ←前 次→  ホーム


 あまり外から人が入ってこないような町内の喫茶店は、姿を消しつつある。カラオケ屋になったり、スナックになっていく。純喫茶は、町内では成立しにくくなった。

 僕の近所にあった喫茶店は、駅前にもかかわらず、閑古鳥が鳴いていた。客が来ないと自宅化してしまうようだ。大昔に流行ったインベーダーゲームがあり、その上にランドセルが置かれていた。

 たまに入ると、普通の家に訪問した感じになり、くつろぐことが出来なかった。

 流行っている町内の喫茶店では、朝のメンバーが固定しており、テーブルまで決まっている。またスポーツ新聞閲覧の順番も出来ているのだ。一週間ほど通うのを休むと、別の人が、そのポジションをとってしまう。毎日行かないと大変なことになる。

 町内の喫茶店にはまると、出るのが大変なので、最近は見知らぬ外部の人も来るような喫茶店へ通うことにしている。