川崎フォトエッセイ  その50  鳥居    ←前 次→  HOME


 壁や塀に鳥居のマークが書き込まれているのを見かける。繁華街の裏とか、古い街並みの路地裏に多い。要するに立ち小便しやすい場所なのだ。

 鳥居マークがある場所は、一寸奥まった場所とか、通りから見て死角になっている場所だ。そして、壁や塀に多いのは、さすがに玄関やドアといった意味のある箇所は避けているためだ。それなりに、最小限の迷惑ですむ場所になっている。

 屋外でトイレ行為をするのは人間だけではない。犬など、トイレのために散歩をしているようなものだ。猫対策で、ペットボトルで、敷地を囲んでいる光景を数年前からよく見かける。糞害で憤慨すると洒落ている場合ではない。

 街が清潔になればなるほど、臭いものが余計に目立つ。

 一般道路のど真ん中に牛の糞が転がっていた昔とは違うのだ。