川崎フォトエッセイ  その61  持病    ←前 次→  HOME


 病気の時ほど健康のありがたさが身にしみる。それは日常の行動が、一寸不自由になるからだ。それだけ能率も落ちる。

 肩が凝るとか、疲れが残るとか、腰が痛いとか、病気とも言えない症状がある。病気はやはり病院に行って治療を受けるレベルでないと、堂々と病気を宣言できない。

 会社や学校も医師の診断書がないと、病気とは認めてくれない。まあ、それは休まないといけないほどの病気なので、社会が認める病人ということだが。

 でも鼻が詰まって息苦しい程度では会社は休めない。

 持病は、一生もので、死ぬまで付き合わないといけない。その持病が取り払われたら、さぞや快適だろうとは思うだろう。

 病気のことを考え出すと、日常も病気がご主人様になってしまう。

 その病気にかかってみなければ、その病気の苦しさは、わかってもらえないだろう。