川崎フォトエッセイ  その73  ポスト    ←前 次→  HOME


 ポストに郵便物を投函する機会が減った。これは僕の個人的事情だと思う。実は、葉書の値段も知らないのだ。値上がり頻度が多いので、記憶する気がないためだ。

 原稿とかを送るときは、深夜営業のコンビニから宅配便で出している。速達の手紙は、直接郵便局の窓口に出す。

 最近は電子メールで手紙を書くことが多い。果たしてこれは手紙と呼んでいいのかどうか、一寸謎だ。漫画の原稿もメールで送ってしまえるのである。 手紙を書く習慣がなかったのだが、電子メールを使いだしてから、一日二通ぐらいは書いている。そしてメールは一日数通届く。

 そんな生活をしていて、ふと古いタイプの郵便ポストを見ると、懐かしく思えてしまう。明治のいつ頃郵便ポストができたのかは忘れたが、当時としては画期的なシステムだったはずだ。投函すれば届くのだから、凄いことだったに違いない。

 でも、やっていることは大昔と今とそれほど変わっていないような気がする。